レンタル×ファミリー - 著書の映画化 | 石井裕一 - オフィシャルサイト
レンタル x ファミリー
映画 — Film

レンタル x ファミリー

著書が映画になった日

監督・脚本: 阪本武仁 / 2023年6月10日全国公開

監督・脚本

阪本武仁

原作

石井裕一『人間レンタル屋』

主演

塩谷瞬

公開

2023年6月10日

— 原作について

『人間レンタル屋』——石井裕一の告白

2019年、石井裕一は自身の半生とFamily Romanceの物語を一冊の本にまとめた。『人間レンタル屋』(鉄人社)。介護福祉士からレンタル家族業を立ち上げ、累計1万8千件の依頼に対応し、23の家族の「父親」として35人の「子供」を持つ男の、赤裸々な告白だった。

本書には、石井が経験してきた数々のエピソードが綴られている。シングルマザーの娘の入園面接に「父親」として出席した話、余命わずかな老人の「息子」として最期を看取った話、結婚式に60回以上「新郎」として出席した話——レンタル家族の現場で起きる、笑いと涙と哲学的問いの数々。

モットーは「本物以上の喜びを」。偽物の関係の中に本物の感情が宿る——そのパラドックスを、石井は自身の言葉で語った。本書はメディアで大きく取り上げられ、映画化の話が持ち上がることになる。

「本物以上の喜びを」——偽物の関係の中に本物の感情が宿る。

— 石井裕一、Family Romanceのモットー

石井裕一著『人間レンタル屋』

石井裕一著『人間レンタル屋』(2019年、鉄人社)

書籍情報

書名人間レンタル屋
著者石井裕一
出版社鉄人社
出版年2019年
— 映画化の経緯

本からスクリーンへ

ヘルツォークの『Family Romance, LLC』(2019年)が世界中で話題を呼んだ後、日本国内でもレンタル家族への関心が高まった。2019年に出版された石井の著書『人間レンタル屋』は、ヘルツォーク映画とは異なる視点——石井自身の内面と、クライアントたちの物語——を描いていた。

監督・脚本を担当した阪本武仁は、石井の著書に描かれた複数のエピソードを3つの独立した物語として再構成した。ヘルツォークがドキュメンタリーとフィクションの境界を曖昧にする手法を取ったのに対し、阪本は明確な劇映画として、レンタル家族の世界を描くことを選んだ。

石井裕一本人はカメオ出演——原作者としての特別出演という形で参加した。主演のレンタル業者役には俳優・塩谷瞬が起用された。ヘルツォーク映画では石井自身が「石井裕一」を演じたが、『レンタル x ファミリー』ではプロの俳優が「石井的な人物」を演じる——その対比もまた興味深い。

ヘルツォークは「石井裕一の存在そのもの」を映画にした。阪本は「石井裕一が見てきた物語」を映画にした。同じ素材から、全く異なる映画が生まれた。

Production Details

タイトルレンタル x ファミリー
監督・脚本阪本武仁
原作石井裕一『人間レンタル屋』
公開日2023年6月10日
構成3話構成オムニバス
規模全国劇場公開
— 3つの物語

3つの家族、3つの真実。

1

シングルマザーの願い

シングルマザーが、娘のために「父親」をレンタルする物語。娘は父親に会ったことがない。母親はFamily Romanceに依頼し、レンタル父親が派遣される。最初はぎこちない関係だったが、次第に「父娘」の時間が温かいものになっていく。

しかし、嘘の上に築かれた関係はいつか終わりが来る。娘が「本当のお父さんなの?」と問いかけた時、レンタル父親は何と答えるのか——石井自身が何度も直面してきた、最も切ない瞬間が描かれる。

レンタル x ファミリー 第1話
2

依存する親子

レンタルファミリーに依存してしまった親子の物語。最初は一度だけの依頼だったはずが、繰り返し依頼するようになる。レンタル家族がいない日常が耐えられなくなっていく。「本物の家族」よりも「レンタルの家族」の方が居心地がいい——その倒錯した状況に、クライアントもレンタル側も巻き込まれていく。

石井のビジネスが抱える最も深い問題——「レンタルは一時的な解決策なのか、それとも新たな依存を生むのか」——に正面から向き合った物語。

レンタル x ファミリー 第2話
3

真実を知った少女

母親の死後、父親を巡る真実を知った少女の物語。少女は母親の遺品を整理する中で、Family Romanceとの契約書を発見する。自分が「父親」だと信じていた男は、レンタルされた赤の他人だった。

衝撃を受ける少女。しかし、それと同時に記憶が蘇る——「父親」と過ごした時間は、嘘だったけれど、温かかった。感情は本物だった。「本物の父親」がいなかった代わりに、「本物の愛情」はあった。真実を知った後も、その思い出は消えない。

レンタル x ファミリー 第3話
— キャスト

出演者たち

person

塩谷瞬

主演(レンタル業者役)

石井裕一をモデルにした主人公を演じる

person

川上なな実

出演

person

白石優愛

出演

person

でんでん

出演

person

川面千晶

出演

person

石井裕一

カメオ出演

原作者として特別出演

ヘルツォーク映画では石井自身が「石井裕一」を演じた。『レンタル x ファミリー』では塩谷瞬が「石井的な人物」を演じ、石井本人はカメオ出演——原作者として画面の端に現れる。虚構と現実の入れ子構造が、二つの映画をまたいで展開する。

レンタル x ファミリー

レンタル x ファミリー (2023) / 監督: 阪本武仁

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レンタル x ファミリー (2023)

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原作『人間レンタル屋』(鉄人社)

原作『人間レンタル屋』(鉄人社)